2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

暗い部屋で胡座をかいて

コーヒーを啜りながら、向かっていた机の方を眺めた。引きっぱなしの椅子に浅く腰掛けて、机にもたれるように肘ついて仕事してる男の姿が思い浮かんだ。着ているものは僕と同じだが、僕より体格が良い。 戻るのが億劫だ。

今日もいろんなものを見た

比喩でなく死のうとした子らを見た。そうでない子らも見た。好きに描いてみなと言ったら、悲嘆や牢獄や損壊した人体を描く子たちを見た。団欒を描く子もいる、勿論いる。 大人たちの仕事を見た。仕事する大人たちを見た。見てくださいこの子の絵。この子も、…

『コウルリッジの花』

…ある男が夢の中で楽園を通り過ぎた。男は、そこに訪れた証として一輪の花を授けられる。目覚めた男の手にはその花が握られていた…この男は、そのあと、どうなってしまうのだろう?…というコウルリッジの着想を、ボルヘスが書いていた。とても好きなイメージ…

頭蓋

あるいは天蓋。どっちでも良い。同じこと。空っぽ。蓋がある。ドーム型がしっくりくる。 そこに星。もしくは穴。それかゴミ。 内側。声。跳ね返る。ずっと喋ってるこいつ。 誰?こいつしか知らない。 本当にずっとか?よく分からない。 今度は変わったぜ?よ…