異常無し
今週の仕事、だいたい良し。
来週の予定、たぶん良し。
見直しの見直し、やるのが僕ではしょうがない。
振り返ってー!帰りの挨拶!
虚空に向かってー!
なんとなーく
黙礼!
これは剣道や空手道場の名残り。
向こうにまだあと数人。家族もあるだろうに。よく知らないし興味も無いが。
整列乗車できぬ年寄り。酔っ払い。
やめてくれそのため息。母親を思い出す。
取り出だしたる文庫本、開いたページにまったく記憶なし。後退する栞。
信号待ち。橙色の街灯とオリーブ色の街路樹の向こう、群青いろの夜空の下のほうに淡い黄色みを見つけた。冬服を着た人はだいたい黒い。そして四角い。
集合ポスト、邪魔なチラシ、そのほか特に異常なし。
ドアポスト、自治会からの赤紙。次年度から棟の役員らしい。本当に僕の順番なのか。それはどういう決め方なのか。
考えても仕方がない。
考えても仕方がない。
定位置に鍵、コートはハンガーに。
手洗い、うがい、体調管理。
湯呑みになみなみウイスキー。
ごくごく飲んでよし。
寿ぐべし今日の終わり。