僕の知るなかで最も静かなひとり遊び

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片目をつむり、頭を少し傾けたりして、見えているものの輪郭をくっつけたり揃えたり繋いだりする。僕知るなかで最も静かなひとり遊びです。

雑多な場所であれば、ほんのすこし視点をずらすだけで輪郭どうしがくっつくものが見つかります。輪郭線の重なりからはいろんな形も見つけられます。それはきれいな三角形や平行四辺形であったり、もっと非典型的な図形だったりもします。ただそれらをぼんやり眺めます。

放心しているときはもとより、会話の最中や食事中なども気がつくとこれをしています。目の遊び癖になっているのです。ナプキンや箸袋をなんとなくきっちり揃えて置き直すのに似ています。


もっと静かな(破瓜的な?)のでは、単に目のピントを外した状態でいることも多いです。これは両目を開けたままでもやります。片目をつむる場合は、開けておくのは利き目の左が多いです。こっちは隠れた形を探したりすることもなく、ただ見えるに任せています。両目の像がずれている様子だとか、器質的なノイズに気を取られていることもあります。

ブルーフィールド内視現象 - Wikipedia

これとか。

物心ついた頃にはすでにこれらのような目の使い方に親しんでいました。食事中などはよく怒られました。

こういう習慣があることで人よりも見ているもののことがよく分かるとか、見たものを長く憶えていられるとか、そんな役にはたちません。寧ろその逆かもしれません。


これらのが面白いのかは、自分でもよく分かりません。

これらの見かたは通常の意味で何かをよく見るのとは違います。「見えているもの」がどうなっているかよりも、「見えていること」じたいに驚いているような節もありますが、いつも本気で驚いていたらまともに生活なんてできませんから、気分程度の事です。