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間抜け、秋を行く。

起きてみれば良い天気だった。折角のロードバイクに長く乗ってなかったので、スケッチがてらサイクリングに行くことにした。目的地は生駒山の中のある集落?だった。誰もいない、ひなびた道路がストリートビューに映った瞬間そこに決めた。


目的地を選び、家事を済ませ、画材をぐずぐず用意して出発したのは昼ごろだった。昼飯は休憩がてらにコンビニで買って食うことにした。


俺の住んでる近辺でスケッチ向きの場所を探すとなると、どれかの川沿いに上流へ向かって行くか、どれかの山へ突っ込んで行くことになる。今日は山にした。当然、往路の大半はヒルクライムだった。


昼抜きで漕いで2時間くらい、さすがに腹が減った。コンビニに入ろうとして気が付いた。財布がない。

俺はズボンを変えると必ず財布を忘れる。いつもなら家を出て少し行ったところでポケットの感触から気が付くのだが、今日は普段乗らないチャリ、ポケットなんか使わないような軽いナイロンの登山パンツ、頭は画材やチャリのセッティングに夢中。家を出た時点で詰んでた。


引き返すか迷ったが、幸い水筒にコーヒー(しかしブラック)と、ペットボトルに筆洗用に綺麗な水は入れて来てた。粘ってみることにした。


ハンガーノックとか言うらしいが、栄養が切れると途端にペダルは重くなる。登り坂では足がすぐ死ぬ。その上散々道にも迷い、よくわからない牛舎と野球場だらけの山に登ったりして随分周り道もした。(俺は地図がろくに読めない。右と左が頭の中でこんぐらがる。今日はこと酷く、曲がるべきポイント全てで逆に行った)



ふらふらで目的地に着いたのは4時半だった。

素晴らしい景色があった。誰も居なかった。ストリートビューどおりだった。


道具はいろいろ背負って来たが、時間がなく鉛筆でしか描けなかった。日が暮れる頃には身体が冷え切っていたが、復路(来た道とはぜんぜん違う!)は下りばかりで楽だった。もっと強い前照灯を買うべきだ。車のライトが眩しくて怖くてしかたない。


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帰って見ると、使わなかった水彩絵具がはみ出して、鞄を汚していた。