ただの一日、34回目の

 たまたま、行けばやることが方々にあった。汗と泥まみれの日々。ここしばらく、労働しながらあちこち泊まり歩いている。剪定、工作、解体、搬入、掘削、設置…

どれも別に上手くはない。俺はひょろひょろで腕力もない。そういうのにほんの少し慣れてるだけだ。そうこうしているうちになんの技術もなく、今日、いや昨日で歳だけ34になった。いつまでも人づての仕事のみでは食えない。今はなんとなく、なんとかなっているが、いつかこんな今は終わりを告げる。しかし、その今ってのは今からいつまでだ?

今はこんなこと考えてないで、眠らないと。明日も炎天下で、今日の作業の続きということになってる。まだ昨日今日明日のことくらいはきちんと区別できてる。一週間前と一ヶ月前や、一年前と五年前は、そっくりすぎて見分けがつかない。とりあえず今は夏で、夏生まれの俺はずっと夏がいい。