まだ生きて、夢など見ている

職場の飲み会。大学の新入生向けレクリエーションみたいな余興。「お互いの下の名前をちゃんと言えるかな〜?」ほとんど誰の名前も言えない僕は「クソつまらん」と捨て台詞を吐いて席を立った…夢で良かった、とあとから思った。こういうことはよくある。心の…

クリスマス、知らないひとから白菜を貰う

スーパーでいつものように目に付いた白菜をカゴに放りこんだら、「ニイちゃん、待て!」とでかい声で呼ばれた。地産品コーナーに野菜を卸してる農家とおぼしい婆さんだった。たまに呼吸機を引きずってる爺さんと野菜を並べてるのを見かける。俺はそこの野菜…

当世風の

駅前の今ふうのカフェが潰れて、今ふうなカフェになっていた。露天にテーブルを出しただけの今ふうなテラス席では、デニムにギャルソンエプロンのお姉さんが、ダークスーツのおっさん1人につきコーヒー1杯の会計を、わざわざ跪いてやっていた。すべてがなん…

俺のディムけたガリバーが繁忙期に弱い

一日じゅう頭重く覇気なし。これを打ってるiPhoneが割れたのが今朝なのか昨日なのかも自分のツイートを見ないと分からなかった。それは昨日だ。バス停で靴紐を直そうとしたら胸ポケットから落ちた。たかが30センチの落下で見事に割れた。今日は良いこともあ…

常同的反復性志向者の自炊における献立の互換性について

⚫︎はじめに筆者(以下、俺)は日記を書いたり書かなかったりするが、たいした理由はない。継続は力なり、俺は非力なり。何事につけ三日坊主の俺も、毎日同じことを繰り返すのが好きというか落ち着く分野があって、とりあえず服と食事は迷わずそうと言える。例…

俺は外で飯食う前に写真を撮ってる奴が嫌いだ

なのにやってしまった。おととい夢見たとおりに王将に入り、注文した。ただし今度は迷うことなく。焼きそばとライスの組み合わせは終盤厳しいものがあった。頑張って食い切ったあと、せっかくの楽しみをすぐ実行することはなかった、と思った。

日付けのいらない日記

昨日は珍しく1日じゅう集中してたし、よくケアもした。いろいろも先回り気味で片付けた。そういう日の終わりはなぜかかえって安心から遠い。バーボンをがんがん飲んでわりと簡単に安心してから餌を用意し、平らげ、またバーボンを飲んで寝た。うちに酒に入れ…

臭いと分別

部屋のどこからか嫌な臭いがした気がして、あちこち嗅ぎ回る。臭うものはない。ものでないなら自分かと、自分の身体じゅうを確かめる。件の臭いはしない。気のせいかと思うとまた臭った気がする。あちこち探し回る。部屋に臭うようなものはない。ほんとうは…

予告された忘れ物の記録

野外環境整備の講習の帰り。俺は電車に乗る前に土のついたズボンを替えようと思って、トイレの個室に入った。向こうでさっさと着替えておくんだったと思いながらドアのフックに背負ってたザックを引っ掛けた。汚れたズボンのポケットにはタバコとケータイと…

30秒以内にボタンを押せ、と、それは言った。

今朝、身体がだるいので、ダイドーの喋る自販機で100円のアスパラドリンクを買ったら、"もう一本オマケ" が当たった。みんなは当たったことがあるものなのだろうか。僕は生まれてはじめてです。恐る恐る2本目のアスパラドリンクをもらいました。そのあと僕は…

祝福してやる

上半期の山を越えた、たぶん。だから機嫌が良い。たんに夏だからかもしれない。素晴らしい、それは素晴らしい日々がおれをまっている。お前を待っている。おれが請け合う。いいから信じろ。仕事すればやり手、描いた絵は売れて、バンド始めればモテモテ、背…

一人乗りの潜水艦

乗りこむのに特別な資格は必要なく、これといった訓練もない。ただし、航行中そこらじゅうに穴が開く。水が入ってくる。そらそこにも開いた、はやく塞ぐんだ、ひよっこめ。艦長が叫ぶ。乗組員は他にない。塞ぐ道具も材料もない。両手両足では追っつかず、肘…

ふええ。とか、うへえ。とか言ってんじゃねえよ

正直に言え。お祈りを信じている/信じない家の人たちをどう思っていた?そういう家の子である友達をどう思っていた?正直に言え。すべては因果律によるのでなく、気まぐれな神の意志によると信じている人たちがいると知ったとき、お前はどう思った?あるいは…

So to say walking ビジネス書

Type the password ⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎Ok, read it out…「おはようございます!」…So to say; 言うなれば歩くビジネス書が今日も吐いて捨てるお前だけに聴かせる、冴えたやりかたの flow ソースは無料、アルファかなんかのブログどこかの誰かが書いて捨てた憶測ジャ…

僕の知るなかで最も静かなひとり遊び

片目をつむり、頭を少し傾けたりして、見えているものの輪郭をくっつけたり揃えたり繋いだりする。僕が知るなかで最も静かなひとり遊びです。雑多な場所であれば、ほんのすこし視点をずらすだけで輪郭どうしがくっつくものが見つかります。輪郭線の重なりか…

風邪と嘘

また風邪をひいた。また週末に。そういう呪いでもかけられてるんだろう。業務対象にはいつでも風邪ひきが混じっているが、一冬に3度もひくことは今までなかった。少し驚いている。昨晩、きょう顔を出すことになっていた寄り合いの欠席連絡を入れた。いつも通…

黄色いボート

湯に浸かるのは頭や身体に良いと信じている。頭の血の巡りを良くする。強ばった身体を弛める。湯をメロンソーダやその他の色にする粉があるとなお良い。あれは変な色や匂いがなんとなく面白いので、しばらくのあいだいろいろのことに直面せずに済む。いっと…

記念☆撮影

…はーい、みなさん!もっと寄って寄って!こいつとはくっつきたくないとか仰らず!なにしろ我が国の断固たる決意と結束を示すんですからね!あー、うしろの先生がた、発表用は日章旗、やめときましょうか。帯刀の先生方もいったん下ろして頂けますかー?武士…

片付け頭

まず区画ごとに物品をカテゴリー分けする(仮の容れ物があったら便利じゃないかな)。全区画が済んだら、それぞれを収納先に運び戻す。(そこに入りきらないからこうなってるんじゃないの?)いいから。その間に洗濯機を回し、順次ベランダに干し、いやまず寝具…

ab coughsのご提案

また風邪をひく。なぜいつも休日になんだろう。気が抜けるとひくのだろうか。まる2日寝込んで、さすがに風呂入ったら、咳のしすぎで腹筋が割れてきとる。"たった2日で?信じられないわ!"通販メーカー各位は商品化を検討されたい。

草食系どころか草そのものの男

食うために働くことも、そもそも食うことも面倒な男に天啓が下った。「もう光合成でもするしかない」手加減のない荒行、人びとの好奇の視線、そして無視に耐え抜き、男はついにその能力を獲得した。見るがいい、彼の緑なす髪、青っぽい顔。彼の両足は大地に…

20歩の逸脱

いつもの出口から駅を出た。改札を出て真っ直ぐバスロータリーへ。これもいつも通り。雨は上がっていたが次のバスまで15分もあった。いつもならそのままぼんやり突っ立っているのだが、寒くて仕方ないので引き返し、駅の別の出入り口になっている本屋へ入っ…

what a small world (in my pan)

夕飯は慢性的に鍋を食っている。居候がいたとき、来る日も来る日も仕事から帰ると鍋でない食事が作られていることにキレて追い出した。悲しい思い出だ。「俺は毎日鍋ばっか食いたいんだよ!」近頃はたえて来る人もないので、安心して来る日も来る日も鍋を食…

良い天気だ、こんな日に

俺に宿題を出すなんて、冷蔵庫に洗濯物をしまって安心するような事態だという理解が足りない。或いは買ってきた野菜を洗濯機にしまう、或いは宿題を冷蔵庫にしまって安心するような事態だという理解が。安心するな!理解しろ!宿題を洗濯機で洗うな。俺に洗…

フランツ・カフカ・キャッスルランド

入場するなり捕まったり虫扱いされたりする。実質的軟禁型のテーマパーク。運良くゲートをくぐったそこが見世物小屋の檻の中であったりしなくても、なんとなくあるらしい中心部にはやはりなんとなく辿り着けない。来場者はみな"K"と呼ばれ、慇懃に扱われる。…

1118

もう写真が貼れなくて気落ちした。次からはすべて小さくする。風邪のまま日月と仕事、火曜早あがり。薬も効いてたので川へ。このところ風が強い。時間があるときは、場所が決まってもすぐ描かない。弁当でも食べながらぼーっとする。そのために昼に食わない…

1114

昨日の妙な寒さが伏線、きっちり回収して風邪。川べりは寒すぎると気づき公園へ逃げた。風の当たらないベンチとはまったく快適なものだ!

1113

とても寒かった。近所の川沿いにはセンダンが多い。枝ぶりは分かり良いが、葉のつき方は脳味噌が捻挫する。

視覚矯正/死角嬌声

何を描き何を省くかの判断。そこには描くことの何かがある、見ることの何かがある。ひょっとしたら暮らしもおんなじじゃないか?俺のはどっちもえらい省きようだ、よく見えてもいないのに。見えないから省く、というのは簡明だがそれで良いのか。よく分から…

1111

仕事とスケッチの帰り、バスから降りた暗い歩道。前のおっさん達がなんかつっかえてて死ねと思ったら、脱いだジャージを自転車前輪のブレーキに噛ませた子供が立ち往生していた。懐かしい問題。俺車輪回すからそっち引っ張れ、いやそっち違うやろ。小2くらい…